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From the Vault: Protagonists [MtG(色々)]

「主人公/Protagonistなら(プレインズウォーカーは除く)15人いるのでは?」と思ったんです。


《無明の予見者/Blind Seer(INV)》(Brothers' Warの主人公はウルザ)
《ジェラード・キャパシェン/Gerrard Capashen(APC)》
《ピット・ファイター、カマール/Kamahl, Pit Fighter(ODY)》
《クローサの拳カマール/Kamahl, Fist of Krosa(ONS)》
《触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable(LGN)》
《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath(LGN)》
《グリッサ・サンシーカー/Glissa Sunseeker(MRD)》
《梅澤俊郎/Toshiro Umezawa(BOK)》
《ウォジェクの古参兵、アグルス・コス/Agrus Kos, Wojek Veteran(RAV)》
《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir(TSP)》
《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant(FUT)》
《放浪者ライズ/Rhys the Exiled(MOR)》
《贖われし者、ライズ/Rhys the Redeemed(SHM)》


再版禁止ポリシーに従ったら(テツオ・ウメザワとアーテイ)足りなかった!!!

タイトルはさよならだけど [MtG(記事翻訳・公式)]

呪われし刃翻訳が終わってblog更新が燃え尽き症候群になっていたことは否定しない。
公式記事三本分です。

Savor the Flavor ありがとう、さようなら
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/003141/
元記事 Thanks and So Long
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/188

守護者、魔女、そして天使
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/003130/
元記事 The Guardian, the Witch, and the Angel
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/187

ウィザーズ社で職を得ること
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/003117/
元記事 Getting a Job at Wizards
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/186


「ウィザーズ社で~」の反響の大きさが半端なく(記事トップ脇のツイート数を見て下さい)、色々ととんでもない事になってました。
今日「ありがとう、さようなら」と載っておいて何ですが来週月曜日にはAVRプレビューが始まりまして、ダグのストーリー記事がトップバッターだそうです。速やかに翻訳もしますのでお楽しみに! 私が楽しみだよ!!

アヴァシン様出ましたね [MtG(ストーリー関係)]

from公式
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/942

「え、もう発表しちゃっていいの? 4/9じゃないの?」と驚きました。

こう、奇をてらわないストレートな強さね。弱いとか期待外れとか言われているようですが、ガチヴォーソス的には「次元の守護天使」ってことで変に凝った能力じゃないストレートな強さってことでいいと思うんだがどうだろうか。被覆とか呪禁持ちじゃないのはその能力持ってたら獄庫にしまわれないじゃないですかー、というクリエイティブ・チームのこだわりだと思う。

8マナは重いには重いけれどアクローマだって8マナでしたし……いやでもアクローマは速攻持ちか。

マロー曰くアヴァシン様の外見、白髪に黒の衣装はソリンの面影を残しているからなのだとか。このボディコン(死語)衣装と太ももは「1790年代から1800年代の西ヨーロッパ的な雰囲気」「ヴィクトリア朝的な謙虚な社会」(byダグ)のイニストラード人には少々刺激が強そうですよ。

残りの2/3はさかむけが気になる感情 [MtG(ストーリー関係)]

すみません、エイプリルフールネタはありません。
いくつか考えたんですがどれも《嘘か真か/Fact or Fiction(INV)》よくわからないorガチと取られかねないものばかりでしたので没。日曜日なので公式もネタ無しで寂しいですな。

んでいつもの連載記事が上がっております。

あなたの隣のプレインズウォーカー
第8回 リリアナ・ヴェスの純情な感情
http://www.happymtg.com/column/wakatsuki/5883/

タイトルを見てクスっときた人は確実に20代後半以上。
「相手はジェイスだから1/3どころか全部伝わっちゃいますよねー」とは編集さん談。リリアナの「悪女」感と「かわいい所もあるんだよ」感が同時に伝わるような記事に書けていたらいいのですが。あと噂のジェイスバイ疑惑のそもそもの言いだしっぺはリリアナです。ていうかリリアナはジェイスの恋バナが好き(というか気になる)だけちゃうか。あー、エマーラにも探りを入れてたエピソードにも触れれば良かった(たった今思い当たった)。

記事書きながら現在進行形で公式記事から新情報が出て来るという状況で、ちょっと慌てて付け加えた感がサリアちゃんのあたりにあります。物語の結末はAVRプレビューが始まる4/9に。レギュラーStFは終わりますが背景世界関連の記事はこれからも翻訳させてもらえるようなので、本家が連載再開するまで待ちましょう、はい。

親愛なるダグ・ベイアーへ [MtG(ストーリー関係)]

間違ってたって構わない、送らずにはいられませんでした。


Dear Doug Beyer,
First, please forgive my poor English.

Hello. I have translated Savor the Flavor and some flavorful articles at http://mtg-jp.com/ (Magic: the Gathering official website at Japan) from October 2010. Every week, many Japanese vorthos were looking forward your article.

Here in Japan, there are many vorthos, but not everyone enjoy flavor and story deeply because of language barrier.

I flatter myself that more players came to look flavor. “Dear Doug Beyer…” becomes familiar phrase.

And please let me say. While I continue translation every week, I felt you more closer. Selfish feeling, sorry. I was honorable to translate and tell flavor, world, art, and many awesome things for Japanese.

I translate “Thanks and So Long” bearing a tear. In Japan, flavor fans are feeling sad to be unable to read flavor articles continuously if only for a while.

From the bottom of my heart, thank you, my dear Doug. I am sure you will take an active role in your future.

Yours sincerely
--M. Wakatsuki

SoM小説ラスト近くの訳 [MtG(ストーリー関係)]

ハードディスクのMtGフォルダを整理していましたら、マナバーン2012記事の参考のために個人的に訳したSoM小説ラスト近くの場面が出てきたので公開。こんなんばっかね。
あくまで個人的な資料としての訳なので割と適当です。

(ここから)
Scars of Mirrodin: The Quest for Karn P.274-275, 276-281

 案内人は怪しげに扉のように見えるものへと近づいた、これほどの深い場所でヴェンセールが想像していたものより遥かに大きいサイズだという事を除いては扉のように見えた。人間の背丈の倍ほどもあり、幅は倍以上。金属の、歯車が組み合わさった機械のようなレリーフが施されている。何百もの色違いの金属が象眼され、また扉のあらゆる部分を作り上げているが、ヴェンセールの目にはそれはただの装飾に見えた。案内人は巨大な真鍮製のドアノブを回し、扉の歯車が回りはじめた。すぐに扉を形成している全ての機構が動き出し、扉はきしみながら部屋の内側へと開いた。案内人は一歩横へ離れ、一同を部屋の中へといざなった。

 彼らは部屋の中に入った。このミラディンの深淵のあらゆる場所と同じように、薄暗い明りに照らされていた。部屋の中は金属が錆びゆく強烈な臭いがした。うなるような機械音はいくぶん静かだった。部屋の奥には巨大な柱がそびえ立っていた。何百もの小さな黄金色の光の粒がそれを取り巻いていた。
「ここはどこだ? ここが終点なのか?」とコス。
「壁にあるのは何だ?」
 とヴェンセール。壁は影に覆われていたので彼は気付かなかったが、壁に近づいてよく見て言葉を失った。コスも壁へと近づいた。
「骨だ」
 骨は一定のパターンで壁に貼り付けられていた。上下左右と対角線に。パターンは全ての壁を覆い尽くしており、所々には肋骨やその他の骨が円形や三角形や他の幾何学的模様を描いていた。やがて骨は機械と歯車へと変わった。
 誰も言葉を発せなかった。ここに使われている骨は何百人という人間のものだろう。そして太く黒く、弾性のあるチューブが骨の間を走っていた。所々ではチューブが骨を覆っていた。部屋全体が脈動していた。
 ヴェンセールは首をかしげた。
「この音は?」
 そう言って彼は頭を抱えた。爆発するようだった。始まったのだろうか? 麻痺の弔鐘が?
「私にも聞こえる」とエルズペス。
「俺の胸にも響いてくるな」とコス。
「我が子供達がこの場へと駆けて来る音だ、彼らの足音だ」
 低く響くその声は部屋のあらゆる方向から聞こえてきたような気がした、ヴェンセールは少し姿勢を正した。
「カーン?」
 その言葉はしばし宙に漂っていた。
「その名は長いこと聞いていない」
「長くもない。貴方は俺の昔からの友達だ」
「昔からの友達? お前は誰だ?」
「俺は、アーボーグのヴェンセールだ」
「ヴェンセール」その声は不確かに繰り返した。
「それほど遠い昔からじゃない」とヴェンセール。
「ああ」とカーンは言った。
 円柱の頂上で何かが動き始めるような、ひどく騒々しい音がした。彼らの目の前で、円柱がばらばらに砕け始めた。ヴェンセールは後ずさった。すぐに円柱の最後の節が床に垂直に立った。円柱の残骸を踏みしめて、大きな銀色の人影が降りてきた。それは途中で脚を止め、暴力的な発作を起こして彼の前にある瓦礫をなぎ払うと、倒れて金属の床へと落ちた。
 ヴェンセールは駆け寄った。銀のゴーレムは自分の落下した衝撃でできた窪みの中に倒れていた。床のあちこちに同様の窪みがあることに彼は気がついた。
 ゴーレムの瞳は銀のスリットで、広い顎は突き出ていた。カーンは腕を伸ばし、床に荒々しく手をつくと身体を起こした。彼は立ち上がり、ヴェンセールを見下ろした。銀のゴーレムは黒い油に汚れていた。彼の銀の身体には黒い滴が点々としていた。ヴェンセールは笑顔を作った。
「貴方を探してここに来たんだ」
 カーンは顔をひそめて威圧した。
「私を破壊しに来たのだろう、知っているんだ」
 ヴェンセールは両の掌を挙げた。「それは違う」
「お前はそう望んでいる」カーンは続ける前に首を振った。「私にファイレクシア人になれと望んでいる」
「その逆だよ」とヴェンセール。
「違う、この次元を去れ」コスが割り込んだ。
 ヴェンセールは彼を無視した。
「去って欲しくなんかない。貴方の病を治すためにここに来たんだ」
「私は病気なんかじゃない」
 カーンは言った。
「そんな事を言うお前は壊してやろうか」
「なら去れ、何故そうしない」
 とコス。
「去ってしまえ。お前は必要ない」
 ヴェンセールはカーンに近づいた。
「カーン、俺だ。貴方の弟子で、友人の」
 だがカーンの目は突然大きく見開かれ、金属の鼻孔は燃え上がった。
「近づくな!」
 彼はヴェンセールを強引に押しやると、彼は地面すれすれを吹き飛んで壁に叩きつけられた。
「そういう事なら、今度こそ立ち去ってもらう時だ」
 とコス。
「バラバラになってでもな」
 コスはカーンの片腕を掴んで引いた。銀のゴーレムはまごつき、仰向けに転がされた。コスはカーンの胸に飛び乗ると、瞬時にコスの手は白熱した。その手をカーンの胸にねじ込もうとしたが、エルズペスがコスの腕を掴んで止めた。コスはその手を離そうともがいたが、エルズペスは上手く彼の腕を背後に止めた。
 カーンの表情が悪意に歪んだ。彼は立ち上がるとコスへと体当たりし、カーン自身の頭上へと高く吹き飛ばした。
 蛇のようになめらかにカーンは着地し、エルズペスに対峙した。
「子供達はもうやって来る」
 カーンは言った。
「彼らが到着したなら、お前に襲いかからせよう」
 彼は言った。彼の細い目はエルズペスの隣に立つメリーラへと動いた。
「あの子らは皮膚が好きでな」
「やめるんだ」
 ヴェンセールが片足を引いて歩いてきた。その奇妙な角度から、エルズペスは彼の左腕が折れていることを知った。彼は凹んだ兜をまだ腕に抱えていた。彼はカーンの隣に歩みよった。カーンは腕を振り上げたが、ヴェンセールは身をすくませなかった。
「一緒に過ごした時を覚えているか、カーン?」
 ヴェンセールは言った。
「木霊の谷を探検した時を覚えているか? あの巻物を発見した時、俺は読めなかった。でも君はどうやって?」
 ゴーレムの表情が和らいだ。彼は腕を下ろした。
「思いだせない。だが思い出せたなら……」
「貴方はカーン」
 とヴェンセール。
「……機械の父だ」
 カーンの声が響いた。その反響は壁を震わせた。
(ここまで)

もっと長く訳してた筈だけど原型のまま残っていたのはここまででした。

1年前の翻訳を見て《遥かなる記憶/Distant Memories(MBS)》のポーズ [MtG(色々)]

マスクを脱いだプレインズウォーカー/Planeswalker Unmasked
http://aisha.blog.so-net.ne.jp/2011-02-26

これ、2011年2月26日なので約1年前なんですが、ちょっと必要なので読み返していたらなんか違和感。主に日本語のシェイプに違和感。というわけで原文をあたって比較してみると何だこれ。直す、直すッッ!!!

とりあえず今チャンドラさんの所が必要だったのでそこだけ直した。

【翻訳】Ask Wizards 2012年3月13日 [MtG(記事翻訳)]

イニストラードの地勢についての情報があったので翻訳しました。


Ask Wizards: 03/13/2012
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/activity/927

質問者 スティーヴン・Z

 次元とは何でしょうか? それは惑星と同じようなものでしょうか? 例えばイニストラードの物語では、物事全てが実に小規模な地域で、もしかしたら小さな国のサイズで起こっているように思えます。その地域の外のような、次元とは何でしょうか……もしその外に何かがあるのならば。

回答者 ブレイディ・ドマーマス

 スティーヴン、質問をありがとう! マジックのウェブサイトの「多元宇宙」の項目によると、「ほとんどの次元は、太陽と月がめぐり、大気に覆われた球体です。ほとんど惑星と似ています。 しかし、すべての次元に共通する物理法則というものは存在しません。 物質が無限に広がる次元、ごく小さな虚無の空間、あるいは通常の現実の論理を無視する逆転の世界も存在しえます。 宇宙空間全てを含む次元もありますし、何も無い次元すらあります。」(私はこれを6年前に書いた。君の質問に対してニコル・ボーラスくらいの先見があったとは言えないが、粗末すぎる回答でもないだろう。

 特にイニストラードの場合、ほとんどよりも小さな次元に見えるという君の指摘は正しい。4つの州、ガヴォニー・ネファリア・ケッシグ・ステンシアは全て一つの陸塊上にある。そしてその陸塊さえもかなりの大きさで、多くの河川、山岳地帯、森林地帯、荒れ野、地平線の向こうには何があるのか、その不思議は魅惑的なほどだ。しかしイニストラードの人間が海の外を見る時、彼らは霧の壁のその先にネベルガスト、幽霊の潮流があり、生きて戻ってきた船はないことを知っている。イニストラードのガレオン船は干潮時にこれらの霧が最も薄い中へと船出し、目標とした距離の海岸へと横付けする事はできるが、船長達は満潮の前に上陸をやめる。マーレイ(溺死者の幽霊)とニブリス(霜の幽霊)の犠牲とならないために。

 デーモンとデビルがイニストラード地表の遥か深くから出現したことから、我々は明らかにイニストラードの全てをまだ目にしてはいない。だがネベルガストが消えるまで、イニストラードの可住地域は片側だけに限定されている。
(ここまで)

《幽霊火》が再録されなかった理由 [MtG(ストーリー関係)]

例によって記事のための調べ物をしていましてMtGWiki、《幽霊火/Ghostfire(FUT)》の項目

(記事中より抜粋) Doug Beyerによれば、エルドラージ覚醒に幽霊火が収録されなかったのは「コンセプトに合わない」ため。エルドラージ覚醒の無色呪文は、全てエルドラージ側のカードだが、それに対して幽霊火はエルドラージと戦ったウギン/Uginの呪文なのだ。つまり、「エルドラージ呪文ではないから収録されなかった」というのが公式見解である。


その参照リンク先の該当項目を読んだらなかなか興味深かったのでそこだけ訳しましたー。


Rise of the Inbox
http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/87

メールボックス覚醒

(元記事より一部抜粋して翻訳)

 親愛なるダグ・ベイアーへ
 エルドラージ覚醒の画像付きカードリストを見て、私はこのセットに《幽霊火》が再録されていないことに失望しました。それは明確にフレイバーに適っています。セットに5つ以上の火力呪文がありながら、何故フレイバーは勝てなかったのでしょうか?
 --ブライアンより

 未来予知の無色火力《幽霊火》とそのフレイバーテキストは《ウギンの目》のバックストーリーを示唆しているのは真実だ。チャンドラは無色の炎を操る能力を得て、ウェブコミック「Awakenings」で《ウギンの目》の鍵を開けた。そこで彼女は「幽霊火のチャンドラ」になったと考えた。ならば何故このセットに《幽霊火》は無いのか?

 我々はエルドラージ覚醒では奇妙な無色のクリーチャーや呪文を扱うと早くに知っていた。そしてマジックの歴史から、同様の例として《幽霊火》を見た。我々は精霊ドラゴンのウギンと彼の奇妙な「透き通る炎」がエルドラージを制御下におく鍵となった、その神話を紡いだ。

 セットのデザインが進行するにつれて(首席デザイナーのブライアン・ティンズマンに喝采だ)無色呪文は形となり、その結果は《幽霊火》が行っていた事とは非常にかけ離れてしまった。コストに色マナを含み、ルールテキストに「<カード名>は無色である」と書かれるのではなく、無色のコストを持つ呪文をエルドラージが振るうのだ。我々はエルドラージ・カードのために新たな、透けるカード枠を作った。それは未来予知の《幽霊火》の枠とはかなり異なるものだった。

《この世界にあらず/Not of This World(ROE)》《幽霊火/Ghostfire(FUT)》

 我々は《幽霊火》をエルドラージの魔法というよりは精霊ドラゴン、ウギンの魔法として考え始めた。共に無色だが、違う理由からだ。ウギンの吐息は無色にすることのできる赤の魔法(多分、邪魔なプロ赤を避けるため)。その反面エルドラージの魔法は生来無色であり、エルドラージの無色の性質に根付いたこの世界にない様式の魔術なのだと。

 これほど興味深い役割を果たしている《幽霊火》を、クリエイティブ・チームはこのセットに押し込むこともできた。だが最終的にそれはウギンのセットではなく、エルドラージのセットとして輝かせることになり、そして我々はウギンを別のやり方で登場させた(ワールドウェイクの伝説土地のように)。それでも我々にとっては、《幽霊火》はまさに我々が未来予知へと望んだ、いくつかの実例となってくれた……いくつもの他の世界、キャラクター、そして魔法と、我々がそこに創造する未来の(そして過去の)物語の十分なヒントだ。
(ここまで)

《市長の塔》の話 [MtG(ストーリー関係)]

《市長の塔/Tower of the Magistrate(MMQ)》

レガシー需要によりカスレアから大出世。これは本当にびっくりした。値段は当時の10倍くらいに上がってますよね。

私はマスクス当時マジックを休止していたのでリアルタイムでパックを買ったことがないんですが、昔パック持ちよりでカオスドラフトをやった時に初めて買ったマスクスブースターから出てきたレアがまさに市長の塔でした。ピックしたのは普通に《霊魂切断/Sever Soul(MMQ)》あたりだった気がする。

マスクスの特殊地形はほとんどが実際にストーリーに登場していて重要なイベントが起こったところも多いです。とはいえ強力カードの《リシャーダの港/Rishadan Port(MMQ)》は只の通過地点だし《黄塵地帯/Dust Bowl(MMQ)》はそういう自然現象があるよ、というだけで重要地点はむしろ然程使われなかったカードに多かったりします。思いつくだけでも、《僻遠の農場/Remote Farm(MMQ)》《チョーの泉/Fountain of Cho(MMQ)》《ラッシュウッドの木立ち/Rushwood Grove(MMQ)》《レイモスの環状列石/Henge of Ramos(MMQ)》《サプラーツォの入り江/Saprazzan Cove(MMQ)》《地下格納庫/Subterranean Hangar(MMQ)》、アーンド《市長の塔/Tower of the Magistrate(MMQ)》。まあ、市庁舎ですね。市長さんはメルカディア市の市長さんなのですが、その姿は歴代《解呪》の中でも絵が・・・・・・な《解呪/Disenchant(MMQ)》で確認できます。

イニストラード・ゲームブック [MtG(記事翻訳・公式)]

君は窮地にあるか?
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/003102/
元記事 Is This Your Fateful Hour?
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/185

(先週UP)
テーマが動かす世界構築
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/003092/
元記事 Theme-Driven Worldbuilding
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/184


(ネタバレ注意)

 今週分、最初に元記事を見た時「えっこれどういう仕組みになってるの」とパニクったため訳す前に一度遊んでみるという事をしなかったのが悔やまれます。基本は一本道で、選択肢によってライフ減少量が変わる。設問4・5とEDでは窮地を達成しているか(ライフ5以下か否か)で展開が変化。窮地を達成せずにエンディングに至るルートは一つだけなんだけど、それだとバッドエンド。窮地で条件変化するのか、細かくライフの数値で変化するのか確認が大変でした。新情報的なものは何もなさそうだったけど、たまにはこういうのも楽しいですね。

ジェラードはどれだけライフゲインをするのかという考察 [MtG(ストーリー関係)]

だいぶ前のことですが、ツイッター上で「ジェラードはライフゲインしすぎだろう」という話題になった事がありました。すぐに思いつくものだけでも《ジェラードの知恵/Gerrard's Wisdom(WTH)》を筆頭に本人のカード《ジェラード・キャパシェン/Gerrard Capashen(APC)》、イラストに登場している《勇士の再会/Heroes' Reunion(INV)》等。貴方どれだけライフゲインが好きなの。

これはちょっと真面目に考えてみたくなりました。そこで、

・カード名、イラスト、フレイバーテキストのどれかにジェラードが登場している
・ライフゲインをするカードである

この二つの条件を満たすカードを探してみたよ。


《死のわしづかみ/Death Grasp(APC)》
ライフゲインだけど、イラスト的にはジェラードはダメージを受けている方。

《ジェラード・キャパシェン/Gerrard Capashen(APC)》
説明不要。

《ジェラードの評決/Gerrard's Verdict(APC)》
これも一応カードの枚数に関係するライフゲイン。土地のみですが。

《ジェラードの知恵/Gerrard's Wisdom(WTH)》
説明不要。

《勇士の再会/Heroes' Reunion(INV)》
エラダムリー格好いい。

《オアリムの祈り/Orim's Prayer(TMP)》
出た、謙虚の相棒カード。

《縁切り/Renounce(MMQ)》
フレイバー的に何でそれでライフゲインするのかよくわからない。

《魂の結合/Soul Link(APC)》
「Soul Link」で画像検索すると圧倒的に同名エロゲやアニメが出てきます。


計8枚でした。多い? 少ない?
ウェザーライト当時、実際に《ジェラードの知恵/Gerrard's Wisdom(WTH)》を使ったけれど強かったなあ。でも神河救済で出た同型再版の《知者の存在/Presence of the Wise(SOK)》はリミテッドで使った覚えしかない。いや使ったら強かったけど。

「The Cursed Blade/呪われし刃」翻訳終わって [MtG(ストーリー関係)]

(一応、本編のネタバレあります)


やあ、ようやく終わりました。
翻訳は二月中に終わっていたんですが、律儀に一日一本更新にしていたら昨日までかかりました。

この書簡シリーズ、イニストラード当初公式HPのあちこちで展開され始めた頃は結構熱心に追っていたんですが、そのうち飽きてしまいまして。まとめて出た時は割と戦慄しました。こんなにあったんかーーー!!!

誰か訳してないかなー、長いし→あ、でも少しずつなら……→よし、一日一本ずつ公開していこう

と内容を拾い始めて、テキストになっていない画像ものは掲載している海外サイトから拝借して、そこにも無いものは頑張って読みとって、一本につき一ファイルにして……


全103本


その数を見てやめときゃよかったと正直に思った。
そして水曜日StFの枠で来なくて良かったと心から思った。
闇の隆盛で第二弾とかなくて本当に良かった。
あと「下書き記事」が大量にできてblogの管理がちょっと面倒になった。

とはいえ楽しかったです。
あれだけ思わせぶりだったサトゥ氏は何だったのか。物凄い重要キャラだと思ったら結構序盤で死ぬし、死んでから何かあると思ったら何もなかったよ! レイベンとレイカの関係にニヤニヤ。エルゴードの同期生で互いに気にしていたんだろうけどレイベン堅物そうだからねー。再会して「おっ!?」と思ったあたりでレイカがバッサリ殺されてしまったのには「ああ、そうだよ、マジックのストーリーってこうだよ」と久しぶりに思いました。

とりあえずこれからは通常更新に戻ります。ありがとうございました。

【翻訳】呪われし刃(103・終)【イニストラード】 [MtG(イニストラード書簡翻訳)]

元記事 The Cursed Blade
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/166a

120th of Hunter's Moon, Ava. 719

Notification of Corpse Release

By the Holy Church of Avacyn

Name of Deceased: Elsi Rimheit

Cause of Death: Accidental Blunt Trauma

Time of Death: Unknown

Origin of Deceased: Ereschtag, North Kessig

Released to: Elder Adila Rimheit

By Order of: [The order is left unsigned]

アヴァシン歴719年 狩人月120日

死体譲渡の告示

アヴァシン聖教会

故人名…エルシ・リムハイト

死因…刃による偶発的外傷

死亡日時…不明

出身…ケッシグ州北部、エレシュスタッグ

譲渡先…アディラ・リムハイト古老

[署名はまだ書かれていない] の命令によるものである

【翻訳】呪われし刃(102)【イニストラード】 [MtG(イニストラード書簡翻訳)]

元記事 The Cursed Blade
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/166a

(Personal journal of Raben Amsel, continued)

I tried to pull my sword out of Reika's body, but it was lodged in the rock beneath her. I saw the Bloodletter lying next to her, and in one swift motion I took it by its grip and confronted the man who had taken everything from me.

For his part, he hid his fear well. He clearly had not expected me to survive my encounter with Reika's demonically possessed body. He pulled the neck of his robe open to reveal the yoke and said "You can't kill me, boy. Not even the Bloodletter can harm me now. Consider the position you are in and put that thing down!"

"Then you will not mind if I test it out!" And with that, I lunged. He jumped back, avoiding my blow but exposing his lie; the Bloodletter would do just fine.

My strength was slowly leaking out onto the floor, so I had little time. The butcher's bill of his crimes was due, and I would be the cost. I found new strength in his deception, and lunged at his frail form. At first I had thought the blade had only pierced some folds in his robes, as there was not the familiar resistance that normally accompanies flesh. But his halted scream confirmed that the Bloodletter had taken another victim.

He fell backwards, sliding off the blade and onto the stone floor of the chamber. Coughing up blood, he looked up at me and tried to speak.

"I have no need of your lies any longer." With that, I swung the blade and decapitated his pathetic form.

Drunk with blood loss, I stumbled to the floor next to him, my blood mingling with his in pools around us. I was quite ready to die there, quite ready for my story to end and perhaps to see Reika once more.

That is when I saw the yoke. With each heartbeat, it called out to me. Each one, like the last ticks of a clock, chiseled away at my thoughts. I looked at Reika's sad remains. I thought of Holger's brave sacrifice in the cathedral above me.

I knew then what I must do. Reika would go home again. Holger's family would know how he died. Both would receive the blessed sleep, and all it would cost me was my eternal soul.

I reached over to Jofridus's headless corpse, dug my fingers into his chest around the yoke, and tore it off. I used the last ounce of my strength to place it around my neck, and gasped as the unholy metal knitted and melted into my own flesh. My heartbeat slowed to a stop, and so too the bleeding. I writhed in agony as each wound closed itself up.

I was something different now.

So this book, once a place I went to for enlightenment, now becomes my epitaph. For whatever the case, whether I am evil or whether I am a coward, Raben is no more. Perhaps he never existed in the first place. Maybe he was merely something to comfort me in my blindness.

I shall write no more. There are others whose bills are due.

And I will be the cost.

Amsel

1st day, year one.

(レイベン・アムゼルの日誌、続き)

 レイカの身体から剣を引き抜こうとしたが、彼女の下の岩に突き刺さっていた。血文字が彼女の隣に横たわっているのを見て、私はすぐにその柄を握り、私から全てを奪った男と対峙した。

 彼としては、恐怖を上手いこと隠していたのだろう。悪魔に取り憑かれたレイカの身体と戦った私が生き残るとは思っていなかったのだろう。彼はローブの首元を引っ張り、隷属のくびきを見せて行った。
「私を殺すことはできんよ、少年。血文字でさえも今の私を傷つけることはできん。お前の立場を考えろ、それを置くのだ!」

「ならば、そんな事は気にしないでもらいたい!」
 そして私は突進した。彼は飛びすさり、私の一撃を避けたが嘘が明らかになった。血文字は申し分のない仕事をした。

 私の力はゆるやかに地面へと流れ出しており、時間はなかった。彼の勘定書の支払い期限は来た、そして私がその代価となろう。彼の欺きの中で新たな強さを得て、その弱々しい姿を突いた。最初私は、刃は衣服を何枚か切り裂いただけだと思った。肉体を伴う、慣れた抵抗がなかった。だが彼のためらいがちな叫びが、血文字が新たな犠牲者を得たことを確かにした。

 彼は後ろによろめき、刃から逃れると岩の地面に倒れた。血でむせながら、彼は私を見上げて喋ろうとした。

「お前の嘘はもうたくさんだ」
 そう言って、私は刃を振るとその痛ましい姿から首を切り落とした。

 失血にふらついて私は彼の隣に倒れ、私と彼の血が混じり合った。ここで死ぬことの準備、ここで物語を終わらせることの準備はできているが、最後にもう一度だけレイカの姿を見たかった。

 その時私はくさびを見た。心臓の鼓動ごとに、それは私を呼んでいた。時計が刻む音のように、それは私の思考を刻んでいった。レイカの悲しき残滓を見た。頭上の聖堂での、ホルガーの勇敢な犠牲を思った。

 そして、私がなすべきことを知った。レイカは再び故郷へと帰った。ホルガーの家族は彼がいかに死んだかを知るのだろう。両者とも祝福されし眠りを受ける、そして私がその代価として払うのは、永遠の魂だ。

 私はジョファイダスの首のない屍に手を伸ばし、くさびの周りに指をねじ込むと、それをむしり取った。最後の力をもって私はそれを自分の首にかけ、不浄な金属が肉体へと編まれ溶けてゆく中喘いだ。心臓は速度を緩めて止まろうとし、そしてあまりの流血に、私は傷の痛みが際立つ苦痛にもがき苦しんだ。

 私は今や、何か別の存在だった。

 それゆえにこの書物は、かつて私が啓発を求めた場所は、今や私の墓碑銘となる。真相がどうであろうと、私が邪悪であろうと卑怯者であろうと、レイベンはもういない。きっと彼はもはや、最初いた場所にはいない。きっと彼は単に、私の無知を慰めてくれる何かだ。

 もう書くこともできない。支払いを行うべき者がいる。

 私が代価となろう。

 アムゼル

 1年 1日

テゼレットに獄庫を貸したら5/5になって帰ってきた [MtG(ストーリー関係)]

あなたの隣のプレインズウォーカー
第7回 ロードオブザイニストラード ソリンの帰還
http://www.happymtg.com/column/wakatsuki/5676/

そろそろお判りでしょう、私にタイトルのセンスは無いという事を。

M12に合わせて始まったこのシリーズも結構続きまして第7回。当初の予定では別のPWだったんですが、闇の隆盛プレビューで新ソリンさんが出た時の盛り上がりの勢いで「ソリン行きましょうか!」「そうしましょうか!」とこうなりました。
M12メンバーで網羅したのはようやくこれで4人目。初動から随分値段は下がっちゃったけどそれでもイケメンなソリンさん。外見的なイケメン度合いは新世代ナンバー1だと思う。続いてギデオン、ジェイス。異論は認める。
序文にも書いたけれど「旧ミラディン→傷跡まで7年」という前例があるので、私はストーリーで未解決の問題について「まあ最低7年くらい待とうよ」という態度で臨めるようになりました。

今回の記事書くにあたってもかなりの数の公式記事を漁りましたがやっぱり「娘のお気に入り」は褒め言葉ではないと思います。

【翻訳】呪われし刃(101)【イニストラード】 [MtG(イニストラード書簡翻訳)]

元記事 The Cursed Blade
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/166a

Deposition of Cathar Callan Ahnstat
Taken by Inquisitor Mauer
115th of Hunter's Moon, Ava 719

I had just begun my service, and was stationed inside the cathedral near the seventh apse, preparing to give prayers to the pilgrims. I had noticed a distinct lack of attendance that night, and I wondered if my presence was even necessary.

One of the few pilgrims that night had been kneeling at the main altar for some time. It was a practice that was common in the old days, but had been frowned upon in recent years. I took note of his aged appearance, and allowed the transgression to pass.

I did choose to move closer to him; in an effort to observe him more closely so that I may offer guidance should he need it. It was not at all unusual to have someone praying well before services commenced. People are here praying for Avacyn's return at all hours. Yet as I approached I heard the familiar syllables of the prayer of the condemned. Despite his grim gaze, he seemed as free as you or I. For a brief moment I considered asking him why he chose such an obscure prayer while so many others would have been more apt. In the end I decided that each man must decide on his own how to beseech our dear Avacyn and that it was not my place to question him.

I had taken to blessing one of the guards' shields when I first heard the scream. I rushed to the sanctuary and drew my sword. I expected a fight had broken out between some merchants or some similar nonsense. But it was no small scuffle I came upon—a hulking werewolf was rampaging amongst the pews! There were many screams and much chaos. Everyone was running, save those that were frozen in terror.

I charged forward, ready to defend my church. A werewolf within the walls of Thraben Cathedral! It was unthinkable, yet here it was, only a few feet from me. I glanced around—it seemed as if an entire banner of cathars were on the beast in mere moments. As I approached, I saw the tattered robes of the man who had been praying only moments before!

In my shock I had been stunned into complacency, and as if sensing this, the creature charged. I felt the slick, sickly walls of its throat on my arm as its mouth clamped down on my shoulder and bit it off at the joint. My brother cathars renewed their attack and the thing was finally brought down amidst the flashing of silver and steel.

As I lay bleeding on the cold stone floor of the sanctuary, I watched the thing revert to its human form. I cannot be certain, but I remember it having a smile on its face. Not one of happiness, but one of sincere relief. As if a great burden had been taken from it.

By the grace of Avacyn, he was unsuccessful in whatever purpose brought him here. I am proud to have stood with my brother Cathars in defeat of this evil, and until Avacyn's return, we remain ever vigilant.

I swear an oath that these are my words, and that they bear the truth.

[Signature of Callan Ahnstat]

Addendum: Brother Ahnstat is currently in quarantine awaiting the full moon.

Addendum the second: Brother Ahnstat has emerged from the full moon unchanged. He is hereby released back to the Cathedral service.

 聖戦士カラン・アーンスタットの宣誓証書
 審問官マウアー受諾
 アヴァシン歴719年 狩人月115日

 私は任務を始めたばかりであり、大聖堂内、第七陣近くで巡礼者達へと礼拝を行う準備をしていました。その夜、出席者が明らかに不足していることに私は気付き、私の出席は果たして必要なのかという思いにさえかられました。

 その夜の数少ない巡礼者の一人が、大祭壇にしばしの間跪いていました。昔はありふれていましたが、近年では眉をひそめられる慣習です。その者が老齢であることから、私はその違反を見逃すことにしました。

 私は彼へと近づくことにしました。その者を傍で観察したなら、彼が求めるであろう手引きを行えるだろうと考えての事です。奉仕を始める前に祈りを捧げるというのは、稀なことではありません。ここにいる人々は全て、アヴァシンの帰還を常に祈っているのです。近づきながらも、私は禁じられた祈りの馴染み深い文句を聞きました。彼のいかめしい視線にもかかわらず、貴方や私のように自由であるように思えました。私は、他の者がずっと適切な祈りを行う中、何故そのような曖昧な祈りを選ぶのかを彼に尋ねることを少し考えました。最終的に、それぞれの人間が愛しきアヴァシンへといかにして嘆願するのかを決めるのだと、そして彼に尋ねるのは私の領分ではないと判断しました。

 最初にその叫び声を聞いた時、私は衛兵の盾を祝福していました。私は聖域へと急ぎ、剣を抜きました。商人やそのような者達の間に喧嘩が起こったのだと思いました。ですがそれは平凡な取っ組み合いなどではなく、信徒席の間を不格好な狼男が暴れ回っていたのです! 叫び、そして混沌が満ちていました。恐怖に凍りついた者達を救うべく、皆が駆けていました。

 私も教会を守るべく急ぎました。スレイベン大聖堂内に狼男とは! 想像もよらない事でした、それが今ここで、すぐ目の前で起こっているというのに。私は周囲を一瞥し、この僅かな間に聖戦士の一団が全員やって来ているように思えました。接近すると、私はつい先ほど祈りを捧げていた男性の、引き裂かれた衣服を目にしたのです!

 衝撃の中、その危険に気付かなかった自身に唖然とし、そして私のその様子を察知してか、狼男が襲いかかってきました。私は腕に、滑らかで薄い壁のようなその喉を感じ、そしてその口腔が肩を締めつけ、関節を砕きました。同信の聖戦士達は態勢を立て直して攻撃を繰り出し、狼男はついに銀と鋼のひらめきの中に倒されました。

 私は聖域の冷たい石の床に血を流しながら横たわり、狼男が人間の姿へと戻るのを観察していました。確かではありませんが、彼の顔に笑みが浮かんでいたのを覚えています。それは喜びの笑みではなく、心からの安堵のようでした。まるで大きな重荷から解放されたかのような。

 ですがアヴァシンの恩恵により、彼がここに持ち込んだ目的は何であろうと失敗しました。私は同信の聖戦士とともにこの邪悪を打破するために戦えたことを誇りに思います。そしてアヴァシンの帰還まで、我々は常に油断なく務めねばなりません。

 以上は私自身の言質であり、またそれは真実であると宣誓致します。

 [カラン・アーンスタットの署名]

 追記:聖戦士アーンスタットは現在、満月まで隔離下にある。

 追記2:聖戦士アーンスタットは満月に変身せず。これにより彼は大聖堂の任務へと帰還する。

【翻訳】呪われし刃(100)【イニストラード】 [MtG(イニストラード書簡翻訳)]

元記事 The Cursed Blade
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/166a

(Personal journal of Raben Amsel, continued)

It was Reika. She sat in the corner of the chamber, her beauty as radiant as ever. She wore a flowing white dress that laid in crumples around her, a simple garment that still managed to make her look regal.

I slid to a halt. The air had been knocked from my lungs, and I dropped my sword at my feet. I had no time to stop and consider how she had survived the Bloodletter's kiss, or why she was here now. All I knew was that a chasm within me seemed suddenly filled, and that I needed to take her in my arms.

I ran to her, and knelt down before her. She reached out and took my hand. My consciousness had been screaming that something was wrong, but it had been drowned out by the cacophony of emotion I was feeling. As soon as our skin touched, reality finally rammed through the portcullis in my mind.

Her skin was inhumanly warm. I flinched at her touch, and as I looked into her eyes I saw them change briefly from the misty blue I had come to know to inky blackness and back again. Whatever this was, it was not Reika. I withdrew, and the creature looked confused. As I stood up and retrieved my sword, it began to howl and scream.

It stood up, and blood began to stain the belly of the dress as the wound caused by the Bloodletter opened up again. It clawed at the soaked cloth until the wound was revealed, but this time it was ringed with teeth as a snakelike tongue lashed out from it.

The thing's eyes began to glow like stars, and its teeth grew and sharpened as it assumed its true form. Its elongated fingers ended in claws the size of spearheads, and its screech grew to a painful level.

Jofridus's revenge had backfired. This profane abuse of Reika's remains had given me a strength I had never known. For better or for worse, I was not the Raben he had last seen.

I swore an oath as I charged the thing, and it parried my blow with a sword of its own—the Bloodletter. The last time I met this cursed bit of metal in battle, I had to change my tactics in order to avoid its eternal wound. This time, I had no such misgivings. There is nothing quite as powerful as having nothing to lose.

My attack was a thunderstorm of swinging blades as I took all the anger over Reika's murder, as well as Jofridus's betrayal, and focused every ounce of it on my silver sword. The thing fought like a snake, darting and weaving, but no amount of agility would keep me from my purpose. The sound of my heartbeat was throbbing in my ears as I let out a battle cry and pounced on the vile creature, driving my blade through its chest and into the stone underneath it.

It let out a shrill cry, and began to twitch and writhe as it slowly turned back into Reika's body. Its head jerked up and locked eyes with me, and the glimmer of recognition flashed in their blue depths. As her last breath escaped her lungs, I heard her say it.

"Thank you."

I stood up, near-exhausted. My heartbeat was louder than ever, and I realized it was due to the cuts I had received from the cursed blade. I looked down and saw each one pulse with every beat of my heart, pumping forth blood. I began to feel dizzy, but then I remembered why I was there: Jofridus.

(レイベン・アムゼルの日誌、続き)

 レイカだった。彼女は洞窟の隅に座っていた。かつてないほど美しかった。彼女は簡素ながらも荘厳な雰囲気を醸し出す、流れるような白いドレスをまとっていた。

 私はためらった。肺から空気が吐き出され、私は足元に剣を落とした。彼女がどうやって血文字の接吻を生き延びたのか、そして今ここにいるのか、立ち止まりそれを考える時間はなかった。私にあったのは、内にある深い淵が突然満たされ、彼女をこの腕に抱きしめたいという想いだけだった。

 私はレイカへと駆け寄り、その前に跪いた。彼女は私の手をとった。何かがおかしい、私の意識は警報を鳴らし続けていたが、それは感情の不協和音の中に沈んだ。手が触れた瞬間、ついに現実は我が心の落とし格子を激しく叩いた。

 彼女の肌は人間のものとは思えないほど温かかった。私は身じろぎをし、レイカの瞳を覗きこむと、私が知っている霧がかった青色から漆黒へと変化し、また戻った。これが何であろうと、レイカではない。私が身を引くと、そいつは混乱したようだった。私は立ち上がって剣を拾うと、そいつは唸り、叫び始めた。

 そいつは立ち上がると、血文字での傷が再び開き、ドレスの下腹部から血を流し始めた。そいつは傷が露わになるまで衣服を引き裂くと、そいつは歯を鳴らし、蛇のような舌を口から出した。

 星のようにそいつの瞳が輝き、その真の形とおぼしき姿をはっきりとさせた。伸びた指の先には槍の穂先ほどもある鉤爪が、そして金切り声は苦痛を感じるほどになった。

 ジョファイダスの復讐は裏目に出た。レイカの冒涜的な悪用は私にかつてない力を与えてくれた。良くも悪くも、私は彼が最後に見たレイベンではなかった。

 そいつへと向かって突撃しながら、私は誓った。そいつは私の攻撃を自身の剣、血文字で受け流した。私が最後にこの呪われた金属片を見た時は、その癒えぬ傷を避けるために戦略を変えざるを得なかった。今回、そのような過ちは犯さなかった。失うものなど何もない、それに勝る強さは存在しない。

 レイカの殺害、ジョファイダスの裏切り、その怒り全てを込めて私の攻撃は刃の嵐となった。銀の剣に、私の全てを込めた。そいつは蛇のように戦い、突進し、受け止めた。だがどんな機敏さも、私の目的を妨げはしなかった。心臓の鼓動が耳に聞こえそうな中、私は戦鬨を上げてその忌まわしき存在へと飛びかかると、その胸に、更にその下の地面に届くまで剣を突き立てた。

 そいつは甲高い叫びを上げ、ひきつり、のたうち回りながらゆっくりとレイカの姿へと戻っていった。それは首をもたげて私の目を見つめ、その深い青の中に意識のかすかな輝きがあった。最後の吐息とともに、私は彼女の声を聞いた。

「ありがとう」

 かなり消耗しながらも、私はまた立ち上がった。心臓の鼓動はかつてないほどに甲高くなり、それは呪われし刃から受けた傷のせいだと判った。自分の身体を見下ろして、鼓動ごとに血液が吐き出される様子を眺めた。眩暈を感じ始めたが、そこで自分が何故ここにいるのかを思い出した。ジョファイダス。

【翻訳】呪われし刃(99)【イニストラード】 [MtG(イニストラード書簡翻訳)]

元記事 The Cursed Blade
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/166a

Thraben Cathedral
Shall be CLOSED until further notice

Pending the investigation of
The Werewolf Attack
of 110th of Hunter's Moon

If you have information that could assist
- Send it to -
Cathar Master Greftieg
Third Keep, Thraben

スレイベン大聖堂は更なる通告があるまで封鎖とする

狩人月110日の狼男による攻撃についての調査の間

この件についての情報を持つ者は、スレイベン第三詰所、聖戦士長グレフティークまで

【翻訳】呪われし刃(98)【イニストラード】 [MtG(イニストラード書簡翻訳)]

元記事 The Cursed Blade
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/166a

(Letter from Holger Burk)

108th of Hunter's Moon, Ava. 719

Adila,

For so long, we have fought this war, side by side. I have always been so proud of the way you turned your own tragedy into a crusade. So few people have a true legacy, and yours will endure long after you are laid to rest. I have much regret in my life, but working with you and your cause is something that will be a bright spot on in the black mark of my time here.

Raben's arrival was a clarion call to me. I have so far been content to support you both morally and fiscally, yet my heart yearned for something more profound. I see in this Raben something of myself in younger years. Perhaps we are cut of the same cloth. At any rate, I have decided to offer him the help he needs.

I have waited until my departure to tell you this, because I knew you would never condone such a course of action. Even though that city of sorrows has taken so much from you, I know that your kind soul would never allow such a plan to come to fruition. So I have relieved you of the responsibility of protest.

Tomorrow night I shall say my final prayer as one condemned to a fate I have not deserved. My werewolf form will finally prove useful to a noble cause, and Raben will use the distraction I create to find the man that has dealt such a blow to him.

Tomorrow I move into the belly of the beast. I hope I will buy enough time for Raben to complete his mission. I hope I do not kill too many of those noble men who will deliver me from my curse. I hope that in doing so I have still retained your friendship and respect. Please think no less of me.

Above all, I hope that my family name will regain some of its former glory, and that when my story is someday told, it will not be in hushed whispers, but in proud toasts. For all I have is a tattered legacy, once which I feel should be patched up before being passed along. I hope you understand.

Holger

(Letter from Holger Burk)

(ホルガー・バークからの手紙)

 アヴァシン歴719年 狩人月108日

 アディラへ

 長い間、私達は共に戦ってきました。悲劇を聖戦とする貴女のやり方を私はいつも誇りに思っていました。それを持つ者など滅多にいない、真の財産です。貴女のそれは永遠の眠りについた後までもずっと残るでしょう。私の人生には多くの後悔がありますが、貴女と共に働いたことと、貴女のもたらしたものは私の黒星の中の、輝く点となってくれるでしょう。

 レイベンの出現は、天啓でした。道徳的にまた金銭的に貴女を支えていたつもりでしたが、私の心はそれでもより深い何かを切望していたのです。私はレイベンに、若い頃の自分を見ました。私達はよく似ています。少なくとも、彼が必要とする助力を提供しようと決めたのでした。

 このことを告げるのは出発の後と決めていました。貴女はこのような行動を決して許してはくれないだろうと知っていましたから。悲しみの都市が貴女からあまりにも多くを奪ったとしても、貴女のような魂はそんな計画が実を結ぶことを決して許しはしないでしょう。ですので、貴女の責任を和らげることにしました。

 明日の夜、私は報いを受ける罪人として最後の祈りを捧げます。私は狼男となり、最後には高貴なる行いに役立つことを証明致します。そして私の引き起こす破壊を利用し、レイベンが彼へとあのような傷を与えた男を発見する算段です。

 明日、私は獣の腹へと突入します。レイベンが任務を完了する時間を稼ぐことができることを望みます。そして私を呪いに引き渡したそれら高貴な者達をあまりに多く殺さないことを望みます。貴女との友情と、貴女への尊敬を持ち続けることが望みです。私よりも、彼のことを心配して下さい。

 何よりも、私の家名がかつての栄光を少しでも取り戻すことを、そしていつの日か私について語られた時、それは静かな噂ではなく、誇り高い祝杯とともにあることが望みです。今私が持つ全ては、次代へと渡される前に継ぎ当てが必要であろうぼろぼろの財産です。貴女がどうか理解して下さいますように。

 ホルガーより